『本格ミステリ大賞全選評』

本格ミステリ作家クラブ10周年記念出版物の『本格ミステリ大賞全選評』(光文社)、本日発売。

http://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334976255
内容は「最高の本格ミステリを、作家たち自身が、選ぶ。作家の矜持と、「本格ミステリ」の名にかけて。」「迫真の文学賞ドキュメント。私たちはどう考え、何に投票したのか。」な、なんかすごい煽り文句です。でも、この選評はホント、面白いですよ。誰が何に投票し、本格ミステリをどうとらえているのか、つぶさに分かります。私は毎年、選評の載ってるジャーロを買ってたし、そもそも本格ミステリ作家クラブの公式HPに行けば、今なおWeb上で全選評が読めるわけですが、それでもこの本は買うよ。ふふふ。
でも‥今、第一回の選評のページを開いたら、うわあ、曾我佳城と凶笑面の作者は手の届かない遠くに行ってしまわれ、火蛾の作者はあれっきり書いてくれず、美濃牛の作者は元気ではいるものの小説を書いてくれず(笑)、壷中の天国の作者もちっとも書いてくれないと思ってたらなんと今月二冊も本が出るんでびっくりという。人生いろいろ。10年という歳月の重みをひしひしと感じました。